ホワイトナイル川(読み)ホワイトナイルがわ(その他表記)White Nile

翻訳|White Nile

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ホワイトナイル川」の意味・わかりやすい解説

ホワイトナイル川
ホワイトナイルがわ
White Nile

南スーダンスーダンを流れるナイル川上流の主流。白ナイル川ともいい,アラビア語ではアブヤド川 Baḥr al-Abyaḍ。全長 2084km(ジャバル川含む)。南スーダンのマラカールから 800km下流のスーダンのハルツームまでを呼ぶ。マラカールの南方で合流するソバト川の水が増水期に白く濁ることから,ホワイトナイルの名がついた。ハルツームでブルーナイル川と合流してナイル川主流を形成する。ナイル川の中流に滝や急流が多いのに対して,このあたりでは航行可能。熱帯地方を流れるため蒸発量も大きく,アスワン・ハイダムに流入する水量の平均 15%を占めるにすぎないが,水量は一定しており,乾季には 80%以上を占め,灌漑に大きな役割を果たす。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android