ハルツーム(読み)はるつーむ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハルツーム」の意味・わかりやすい解説

ハルツーム
Khartoum; Al-Khurtūm

スーダンの首都で,政治,経済の中心地。名称は「ゾウの体」を意味するアラビア語に由来。 1820年ムハンマド・アリーによって建設された。 1885年マフディー派によって破壊され,1898年以後イギリスのキッチナー将軍が,ブルーナイル川左岸,ホワイトナイル川との合流点の付近に新市街を建設した。 1956年まで,イギリス=エジプト領スーダンの政庁所在地となり,スーダン独立後首都となった。世界有数の暑熱の国スーダンのなかでも気温の高い都市で,6月の平均気温は 33.7℃,冬でも 23℃前後である。ポートスーダンウバイド,アスワン地方からの鉄道が通じ,河川交通の中継地ともなっている。大手商社の本社や,繊維,アラビアゴム,ガラス,印刷,農産物加工など国内生産物の加工工場の所在地として発展した。ブルーナイル川を渡ったところにはハルツームバフリーがあり,工業地区が形成された。美しい街路樹の植えられた市街には,宮殿官庁,大学などの建物や,多くの宗派聖堂モスクが建てられている。国際空港がある。人口 141万858(2008)。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ハルツーム」の意味・わかりやすい解説

ハルツーム
はるつーむ

ハルトゥーム

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