ボイ渓谷のカタルーニャ風ロマネスク様式教会群(読み)ボイけいこくのカタルーニャふうロマネスクようしききょうかいぐん

世界遺産詳解の解説

ボイけいこくのカタルーニャふうロマネスクようしききょうかいぐん【ボイ渓谷のカタルーニャ風ロマネスク様式教会群】

2000年に登録されたスペインの世界遺産(文化遺産)。ボイ渓谷(バル・デ・ボイ)は、カタルーニャ州リェイダ県のピレネー山脈の稜線部にある峡谷。この渓谷には初期ロマネスク様式の聖堂が多数残されており、そのうちの9つが世界遺産となっている。この地方は銀の一大産地として繁栄し、11~14世紀にかけて銀からもたらされた多くの富が聖堂群の建造に費やされた。その建設にあたってロンバルディアから持ち込まれた最先端の建築様式(ロマネスク様式)が採用された。世界遺産に登録された渓谷の聖堂はサン・クリメン聖堂(タウル村)、サンタ・マリア聖堂(同)、サント・フェリウ聖堂(バルエラ村)、サント・ホアン聖堂(ボイ村)、サンタ・エウラリア聖堂(エリル・ラ・バル村)、聖母被昇天聖堂(コル村)、サンタ・マリア聖堂(カルデト村)、ナティビター・デ・ラ・マレ・デ・デウ聖堂(ドゥロの町)、サント・キルクの庵(同)の9つ。このほかにも、渓谷沿いにはロマネスク様式宗教建造物の遺構が残っている。◇英名はCatalan Romanesque Churches of the Vall de Boí

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

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