マザーレシャリーフ(その他表記)Mazār-e Sharīf

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マザーレシャリーフ」の意味・わかりやすい解説

マザーレシャリーフ
Mazār-e Sharīf

アフガニスタン中央北部,バルフ州州都。首都カブールの北西約 300km,バルフ川にのぞむ標高 380mの地に位置する。市名は「聖者の墓」の意で,ムハンマド従弟娘婿の第4代カリフのアリーのものと信じられている墓が 15世紀頃発見されていることによる。その跡にチムール朝が「ブルーモスク」を建立し,その門前町として発展した。西北西には古代からのこの地方の首都バルフがある。 1950年代に古い市街は整理され,モスクの広場を中心に,近代的な市街となった。首都カブールから幹線道路が通じ,さらにヘラートに延びるハイウェー網がめぐらされている。飛行場もある。製粉綿織物絹織物の工業があり,北部国境地帯最大の商業の中心地である。住民はウズベク人とタジク人が多い。人口 13万 600 (1988推計) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む