デジタル大辞泉 「マッシュアップ」の意味・読み・例文・類語 マッシュアップ(mashup) 1 音楽で、二つ以上の曲を合成して一つの曲にする技法。2 インターネットを通じて提供される複数のウェブサービスやコンテンツを組み合わせて、新しいウェブサービスとして提供すること。具体例として、複数のオンラインショップが提供する価格情報を一元的に比較したり、地図検索サービスと店舗情報を組み合わせて提供したりするサービスなどが挙げられる。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
知恵蔵 「マッシュアップ」の解説 マッシュアップ ネット上の複数のサービスを組み合わせて、あたかも一つのサービスとして提供する機能のこと。Googleやアマゾン(Amazon.com)などのWebサービスの中には、機能をAPIとして無償提供している場合がある。マッシュアップは、それらのAPIを使って、他社が構築した複合的なサービスである。定評のあるWebサービスのAPIを利用するため、短時間で高機能なサービスが提供できる。「mashup」は、もともと混ぜ合わせるという意味があるが、複数の楽曲を組み合わせて新しい楽曲を作る音楽用語「MushUp」に由来している。 最初のマッシュアップは、Googleが提供する地図データと、アメリカの不動産データとを融合したものであった。地図データはマッシュアップと親和性の高いサービスであるが、その他にも、アマゾン(Amazon.com)の商品情報、テクノラティ(Technorati)のブログ検索なども多く利用されている。日本でも天気予報や価格情報、商品検索などのWebサービスを取り入れたマッシュアップサイトが存在する。マッシュアップサイトの情報を掲載しているProgrammableWebでは1000を超えるサイトが掲載されており、2010年8月末現在、約半数が地図データを利用したサイトとなっている。 本来は高額な利用料が発生したり、オリジナルデータを用意するのに膨大な手間がかかったりする地図データなどを用意する必要が無く、無料で提供されているサービスを利用して新たな付加価値のあるWebサイトを構築できるのがマッシュアップの利点だ。一方、マッシュアップサイトは常にオリジナルのWebサービスへアクセスすることが求められるため、Webサーバーへの攻撃などが発生した場合、データの盗用や改ざんが行われても、不正が発覚しにくいという弱点がある。そのため信頼性の高い大手Web API提供者に人気が集まる傾向がある。情報提供者でさえ思いもよらない表現のマッシュアップサイトが提供されることもあり、今後の動向が注目される。 (佐橋慶信 ライター / 2010年) 出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報
IT用語がわかる辞典 「マッシュアップ」の解説 マッシュアップ【mashup】 ポータルサイトや企業のウェブサイトが提供する既存のウェブサービスを組み合わせ、新しいウェブサービスを作ること。各種ウェブサービスを外部から利用するためのAPIが無償で公開されることが多い。検索情報と商品情報を組み合わせたり、地図情報と店舗情報を合わせて表示したりするサービスなど。◇複数の音源を組み合わせてひとつの曲とする手法の意の音楽用語から。 出典 講談社IT用語がわかる辞典について 情報
ASCII.jpデジタル用語辞典 「マッシュアップ」の解説 マッシュアップ もともとは2つ以上の曲をリミックスして1つに合成するという意味の音楽用語。転じて、APIが公開されているWebサービスを別のサービスと組み合わせて新しいサービスを生み出す手法のことをいう。GoogleマップのAPIが公開されたことによって、それを利用したマッシュアップ・サービスが次々に登場して話題を集めた。 出典 ASCII.jpデジタル用語辞典ASCII.jpデジタル用語辞典について 情報