アプリケーション・プログラミング・インターフェースApplication Programming Interfaceの略語。「アピ」とも読む。オペレーティングシステム(OS)やミドルウェアmiddleware(OSとアプリケーションソフトウェアの中間で、アプリケーションソフトウェアに特別な機能を提供するソフトウェア)などが持つさまざまな機能を利用するための、接続部分のこと。アプリケーションソフトウェア(アプリ)を作成する際に開発者が使う。Windows(ウィンドウズ)をはじめとするOS上で稼動するアプリは、そのOSが提供する、共通して使用される機能(ファイル保存や印刷など)の多くを呼び出し、制御している。このOSとアプリの交信が行われる接続部分がAPIである。APIにはWindows用の「Windows API」、Mac OS X(マックオーエステン)用の「Cocoa(ココア)」、特定の用途に応じたミドルウェアなどに対応するものがあり、通常は関数やコードの集合として提供されている。利用される機能はファイル制御、ウインドウ制御、画像処理、文字制御など。OSに新たな機能が追加されれば、それに対応した新しいAPIも、OSやミドルウェアを提供している会社から追加される(APIの実装)。APIを利用することにより、ソフトウェアの開発者は簡潔に使用目的に沿ったアプリを作成することができる。なお、インターネットで公開されている、Web(ウェブ)サイト作成などに利用されるAPIはWeb APIとよばれる。
[編集部]
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(斎藤幾郎 ライター / 2009年)
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… 抽象化の結果が外側からどのように見えるかを整理したものがインターフェースである。OSが応用プログラムに対して資源をどのように見せているかを定めたものを,API(アプリケーションプログラムインターフェース)と呼ぶ。APIを使うことにより,ハードウェアの種類に依存しないでプログラムが書くことが容易になった。…
… 手続きを定義したり,(オブジェクト指向言語の場合)新たなオブジェクトを定義することは,見方によっては言語の機能を拡張していると言える。ある程度汎用性のある機能拡張を実現するような,ひとまとまりの関数群,オブジェクト群など(の仕様)をAPI(application programming interface)と呼ぶ。
[型とデータ構造]
プログラムが扱う値の種類を型typeと呼び,プログラミング言語における重要な概念の一つである。…
※「API」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」