マッシリア(英語表記)Massilia; Massalia

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マッシリア」の意味・わかりやすい解説

マッシリア
Massilia; Massalia

ギリシア名マッサリア。現フランスのマルセイユの古代名。前 600年頃小アジアのギリシア都市フォカイア植民によって建設された。現ニースからマラガにいたる海洋帝国を築き,ブリタニアマウレタニアまで進出,陸路ではローヌ川に沿ってガリア,ゲルマニアヘ勢力を伸長した。土着リグリア人,海外のエトルリア=カルタゴ同盟軍に対抗するため,ギリシア諸市やローマと同盟,前2世紀ローマ属州に編入された。蛮族海賊の侵入で衰退したが,十字軍の出発港として繁栄を取戻した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android