マツバガイ(読み)まつばがい(その他表記)black lined limpet

日本大百科全書(ニッポニカ) 「マツバガイ」の意味・わかりやすい解説

マツバガイ
まつばがい / 松葉貝
black lined limpet
[学] Cellana nigrolineata

軟体動物門腹足綱ツタノハガイ科の笠(かさ)形貝。ウシノツメともいう。房総半島から九州にかけての潮間帯の岩礁にすみ、朝鮮半島にも産する。殻長75ミリメートル、殻径60ミリメートル、殻高30ミリメートルに達し、殻口は卵円形殻頂はやや前方に寄り、殻表は灰青色で黒褐色の放射帯が交差し、その数は60条に達することもある。また、斑紋(はんもん)が波状の輪帯やまだらになる個体もある。内面真珠光沢が強く、頂部は橙(とう)褐色を帯びる。肉は堅いが、みそ汁の実などにされる。

[奥谷喬司]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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