マントー(読み)まんとー(その他表記)Mantō

日本大百科全書(ニッポニカ) 「マントー」の意味・わかりやすい解説

マントー
まんとー
Mantō
(1912―1955)

パキスタンのウルドゥー語作家インドのアムリッツァル近くのサムラーラに生まれる。短編小説の代表的な作家であり、戯曲にも優れている。1948年にパキスタンに移った。彼の小説は社会の底辺に住む人々を主人公とし、写実的で大胆な描写による心理分析を大きな特徴とする。代表作『冷たい肉』(1949)をはじめ『開け』(1948)、『煙』(1941)、『匂(にお)い』(1944)など性を扱った短編で猥褻(わいせつ)作家という非難を浴びた。短編集約30冊が出版されている。

鈴木 斌]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

20世紀西洋人名事典 「マントー」の解説

マントー
Mantō


1912 - 1955
パキスタンの作家。
サムラーラ(インド)生まれ。
ウルドゥー語作家。短編小説の代表的作家。1948年パキスタンに移住。彼の小説の特徴は社会の底辺に住む人々を主人公とし、写実的で大胆な描写による心理分析。性を扱った短編で猥褻作家という非難を浴びた。短編集約三十冊を出版。戯曲にも優れている。主な作品に「煙」(’41年)、「匂い」(’44年)、「開け」(’48年)、「冷たい肉」(’49年)等。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

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