翻訳|minimax
最大損失を最小にするという考え方をいう。いま,ある人が不確実な事態のもとで,何らかの意思決定をしようとしているとする。彼の取りうる行動をi=1,2,……,m,起こりうる事態をj=1,2,……,nとする。iという行動をとったとき,jという事態が起こったとすると,彼の損失はaijであるとすると,例えば,次のような損失の表(これを損失行列という)を書くことができる。
もしiという行動をとったとすると,そのとき考えられる最大損失はである。この値をできるだけ小さくするような行動をとるとすれば,であるから,i=2という行動をとるのが,ミニマックス原理による行動の選択である。
損失でなく,利得をもとに考えるときには,最小利得を最大にするという考え方で,マックスミニmaxmini原理になる。いずれも最悪の事態を考えて,その中から最も望ましいものを選択する行動原理で,慎重な意思決定法である。本来,ゲーム理論のゼロ和2人ゲームの最適戦略を求める考え方からきた言葉である。
→ゲーム理論
執筆者:鈴木 光男
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新