ミヤマハンノキ(深山榛木)(読み)ミヤマハンノキ(英語表記)Alnus maximowiczii

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ミヤマハンノキ(深山榛木)
ミヤマハンノキ
Alnus maximowiczii

カバノキ科の落葉低木であるが,谷間や北部の低地に生えると高さ 10mほどの高木になる。しばしば高山の森林限界付近に生じる。本州中部以北,サハリンおよび千島に分布する。葉は楕円形ないし卵円形,円脚または浅い心脚で鋭尖頭,柄がある。葉縁に細かい二重鋸歯があり,質はやや厚く,上面は光沢があり,下面は粘りけがある。雌雄同株で,初夏に,小枝の先端に黄褐色で円柱形の雄花序が尾状花穂となり垂れ下がる。雌花は数個が総状に枝先につく。雄花は5枚の萼片と5本のおしべから成り,雌花は子房1個で花柱が2本。楕円形の球果をつける。

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