ムレキシド試験(読み)ムレキシドシケン

化学辞典 第2版 「ムレキシド試験」の解説

ムレキシド試験
ムレキシドシケン
murexide test

尿酸およびキサンチン誘導体の呈色試験法.尿酸誘導体少量に硝酸または臭素水を加えて酸化し,蒸発乾固すると赤または黄色に呈色する.これにアンモニア水(10%)1滴を滴加すると紫紅色に呈色する.この反応はムレキシド生成によるもので,アロキサン特有の反応である.一般に,この反応により酸化されてアロキサン誘導体を生成するテオフィリンテオブロミンカフェインなどを検出することができる.呈色しないほかのプリン塩基識別が可能である.たとえば,カフェインはムレキソインを生成する.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android