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メジナ憲章 メジナけんしょう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

メジナ憲章
メジナけんしょう

イスラムの預言者ムハンマドメッカからメジナに移住 (ヒジュラ) した際,教団の構成員と結んだ盟約のこと。原名はただ「文書」 kitābとあるだけで,「メジナ憲章」は現代の学者の用語。また「ヤスリブ聖約」と呼ぶ学者もいる。イブン・ヒシャームの『預言者の伝記』とアブー・ウバイドの『金の書』にテキストの全文が伝えられているが,後世の伝承学者の修正が加えられている可能性が強い。内容は次の3つに分れている。 (1) メッカからの移住者 (ムハージルーン) とメジナの信者 (アンサール) ,および彼らと生活をともにしている者は,従来の内戦での血の債権,債務を清算し,今後は互いに助け合っていこうという盟約。 (2) メジナに住むユダヤ教徒は,ムハンマドの支持者と助け合っていくという盟約。 (3) ムハンマドの支持者とユダヤ教徒はメジナを神聖な土地として外部の敵から守り,内部で調整のつかない問題が起きたときにはその裁決は神の使徒ムハンマドにゆだねるという盟約。なお,この文書の成立過程,解釈の仕方にはまだ異論が多く定説はない。

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