化学辞典 第2版 「メタロチオネイン」の解説
メタロチオネイン
メタロチオネイン
metallothionein
重金属(Zn,Cu,Cd,Hg)を結合するタンパク質.61個の構成アミノ酸のうち,システイン含量が約30% と高い.肝臓や腎臓で合成され,生体に必須の微量金属(Zn,Cu)を運搬・貯蔵していると考えられるが,有毒な重金属に対する解毒作用もある.重金属で誘導がかかるので,メタロチオネイン遺伝子のプロモーターは,遺伝子工学分野で重宝されている.[CAS 9038-94-2]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報