メリト(その他表記)Melitōn

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「メリト」の意味・わかりやすい解説

メリト
Melitōn

2世紀に在世した小アジア,サルディスの司教。エフェソスの司教ポリュクラテスは「小アジアの偉大な光」とたたえている。著作の名は 20あまり伝えられるが,残存しているのはローマ皇帝マルクス・アウレリウスにあてたキリスト教弁護論の断片と4世紀のパピルス写本 (ギリシア語,コプト語) から発見されたキリストの受難についての説教である。前者では,キリストの生誕とアウグスツスによるパックス・ロマーナの確立の年代上の合致を神の摂理によるものとみなしており,教会と帝国を調和させようとする意図がうかがわれ,後者ではユダヤ教における過越祭 (すぎこしのまつり) をキリスト教の復活祭の予型と解している。

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