メンドシノ断裂帯(読み)メンドシノだんれつたい(その他表記)Mendocino Fracture Zone

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「メンドシノ断裂帯」の意味・わかりやすい解説

メンドシノ断裂帯
メンドシノだんれつたい
Mendocino Fracture Zone

北アメリカ大陸西方の太平洋底を東西に延びる数条の断裂帯のなかで,最北端に位置する断裂帯。サンフランシスコ北方のメンドシノ岬沖合いから約 4000km続く。傾動地塊状の非対称的な断層,崖,細長いトラフ海山などからなり,この地帯を境として北側の大洋底(→深海底)の水深は南側よりも約 1000m以上浅い。地殻を切る大断層がここを走っていると推定される。このような断裂帯の発達により,特殊な海域を形成している。

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世界大百科事典(旧版)内のメンドシノ断裂帯の言及

【断裂帯】より

…水深は海底の年齢が古いほど深いので,断層の延長線上に時には高さ1000mに達することもある崖状の地形ができる。北緯40゜付近の北アメリカ西岸沖からハワイ付近まで約4000kmもほぼ東西に直線的に続いているメンドシノ断裂帯はその典型である。東太平洋ではメンドシノ断裂帯と平行に,約600kmの間隔をおいてマレー,モロカイ,クラリオン,クリッパートン,ガラパゴス,マルケサス,イースターなどの断裂帯がある。…

※「メンドシノ断裂帯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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