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モウセンゴケ(毛氈苔) モウセンゴケDrosera rotundifolia; sundew

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

モウセンゴケ(毛氈苔)
モウセンゴケ
Drosera rotundifolia; sundew

モウセンゴケ科の多年草で,代表的な食虫植物。日本全土,南アジア,オーストラリアに広く分布する。日当りのよい野原や山地酸性湿地に生える。全体が赤みを帯び,葉は長い柄があって根生し,ロゼット状となる。へら形で上面に紅紫色の腺毛が密生し,ここから粘液を出して小虫を捕える。6~8月に長い花柄を出し,総状花序の片側に数花をつける。花は下方から順次1個ずつ開き,開花中のものだけが常に上方を向くので,花序全体はゼンマイのように巻く特徴 (巻散花序という) がある。萼は縁に短腺毛があり,花序は白色。 蒴果は細かい種子を多数つける。

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世界大百科事典 第2版の解説

モウセンゴケ【モウセンゴケ(毛氈苔) roundleaf sundew】

円形をした葉身の表面に多数の腺毛をもち,粘液を出して小動物を粘着捕食する,モウセンゴケ科モウセンゴケ属の食虫植物(イラスト)。多年草。茎は普通短く,葉は根生する。葉柄は長さ0.5~7.0cm,葉身は幅0.5~1.8cm,表面に多数の緑~紅紫色で,長さ0.5~5mmの腺毛が分布する。この腺毛群を〈毛氈〉にみたてて和名がついた。腺毛は小動物を粘着するだけでなく,膨圧の変化による容積の変化とインドール酢酸による細胞の伸長により,15~20分で湾曲させて,獲物を葉身中央部へ移動させ,包みこむ。

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世界大百科事典内のモウセンゴケ(毛氈苔)の言及

【食虫植物】より

…すべて独立栄養者として,葉や茎にクロロフィルをもち光合成を行う一方,従属栄養的な性質ももち,獲物の小動物から窒素やリン等を摂取する。世界で,モウセンゴケ科(モウセンゴケ属約90種,モウセンゴケモドキ属1種,ハエトリグサ属1種,ムジナモ属1種),サラセニア科(サラセニア属8種,ランチュウソウ属1種,キツネノメシガイソウ属約10種),ウツボカズラ科(ウツボカズラ属約70種),フクロユキノシタ科(フクロユキノシタ属1種),ビブリス科(ビブリス属2種),ディオンコフィル科(トリフィオフィルム属1種),タヌキモ科(ムシトリスミレ属47種,タヌキモ属約150種,ゲンリセア属約15種,ビオブラリア属1種,ポリポンポリックス属2種)が知られる。日本にも2科4属21種の自生が認められる。…

※「モウセンゴケ(毛氈苔)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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