ヤガーばあさん(英語表記)Baba‐yaga

世界大百科事典 第2版の解説

ヤガーばあさん【Baba‐yaga】

スラブの昔話民間信仰に登場する森に住む妖婆。文献では12世紀にまでさかのぼることができる。ルボーク(民衆版画)では豚にまたがる姿で描かれ,ロシアの民間歳時暦では他の妖怪とともに夏至の時期にキエフのはげ山に集まると伝承される。この妖婆のイメージは昔話の中で最も鮮明である。老婆の住む森の小屋は鶏の脚の上に立ち,周囲を人骨の柵が囲み,主人公の呼びかけで向きをかえ扉を開く。骨の一本足で盲目のヤガーばあさんは,主人公に助言や食料を与え,魔法の馬や糸玉の贈物をする援助者である。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

今日のキーワード

夏至

二十四節気の一つであるが,二至 (夏至,冬至) ,二分 (春分,秋分) の四季の中央におかれた中気。夏至は太陰太陽暦の5月中 (5月の後半) のことで,太陽の黄経が 90°に達した日 (太陽暦の6月 ...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android