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ヤシャル・ケマル Yaşar Kemal

世界大百科事典 第2版の解説

ヤシャル・ケマル【Yaşar Kemal】

1922‐
現代トルコ文学を代表する作家。アナトリア南東部アダナ地方の農村に生まれ,種々の職業を遍歴したのちイスタンブールに出て文筆活動を始め,自由契約の記者として優れたルポルタージュを発表した。1955年《やせっぽちのメメット》をもって文壇に登場し,社会派作家のリーダーとして,政治活動にも参加した。その作風は社会主義リアリズムとトルコ民衆文学の伝統を結合させ,平易な文体が特徴的である。【小山 皓一郎】

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世界大百科事典内のヤシャル・ケマルの言及

【トルコ文学】より


[トルコ共和国時代(1923以降)]
 ケマル・アタチュルクによるラテン文字採用(1928)と言語改革は,トルコ文学の進路に決定的な方向を与え,多くの詩人・作家が真の国民文学をめざして活動している。詩人では自由詩を開拓したナズム・ヒクメトとオルハン・ベリ・カヌク(1914‐50),独創的な詩風に近代の不安をただよわすファジル・ダアラルジャ(1912‐ )が傑出しており,作家には短編小説の名手サイト・ファイク・アバシヤヌク(1907‐54),ナスレッディン・ホジャを思わせる風刺作家アジズ・ネシン(1915‐95),農民文学の開拓者オルハン・ケマル(1914‐70),同じく農村を舞台に民衆叙事詩の伝統を生かした《インジェ・メメット》その他の作品で,現代トルコ文学を代表するヤシャル・ケマルYaşar Kemal(1922‐ )がいる。現代トルコ文学に共通する特徴は,現実の政治・社会に対する強い関心と,作品を介しての思想表明であり,芸術至上的な傾向は目だたない。…

【トルコ文学】より


[トルコ共和国時代(1923以降)]
 ケマル・アタチュルクによるラテン文字採用(1928)と言語改革は,トルコ文学の進路に決定的な方向を与え,多くの詩人・作家が真の国民文学をめざして活動している。詩人では自由詩を開拓したナズム・ヒクメトとオルハン・ベリ・カヌク(1914‐50),独創的な詩風に近代の不安をただよわすファジル・ダアラルジャ(1912‐ )が傑出しており,作家には短編小説の名手サイト・ファイク・アバシヤヌク(1907‐54),ナスレッディン・ホジャを思わせる風刺作家アジズ・ネシン(1915‐95),農民文学の開拓者オルハン・ケマル(1914‐70),同じく農村を舞台に民衆叙事詩の伝統を生かした《インジェ・メメット》その他の作品で,現代トルコ文学を代表するヤシャル・ケマルYaşar Kemal(1922‐ )がいる。現代トルコ文学に共通する特徴は,現実の政治・社会に対する強い関心と,作品を介しての思想表明であり,芸術至上的な傾向は目だたない。…

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