ヤロスラフ1世(賢公)(読み)ヤロスラフいっせい[けんこう](英語表記)Yaroslav I

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヤロスラフ1世(賢公)」の意味・わかりやすい解説

ヤロスラフ1世(賢公)
ヤロスラフいっせい[けんこう]
Yaroslav I

[生]980
[没]1054.2.2.
ロシアのキエフ大公在位 1019~54)。ウラジーミル1世の子。初めノブゴロド公となり,1019年キエフ大公となった。古代ロシアの最初の法典である『ルースカヤ・プラウダ』Russkaya Pravdaを編纂し,キエフ・ルーシ(→キエフ公国)の封建体制を整備,強化した。娘たちをノルウェー王,ハンガリー王,フランス王に嫁がせ,キエフの町に聖ソフィア大聖堂(1037)を建てるなど,外交文化の面でも功績があった。

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「ヤロスラフ1世(賢公)」の解説

ヤロスラフ1世(賢公)(ヤロスラフいっせい(けんこう))
Iaroslav Ⅰ (Mudryi)

978~1054(在位1019~54)

キエフ公。近隣諸民族や遊牧民ペチェネグを征服し,ビザンツ帝国と戦った。この時代キリスト教が最終的に根づき,文化が花咲いた。最古の法典ルースカヤ・プラウダが編纂された。

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