世界大百科事典 第2版の解説
ラインウェストファーレンせきたんシンジケート【ライン・ウェストファーレン石炭シンジケート Rheinisch‐Westfälisches Kohlensyndikat AG】
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報
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…〈カルテルの母国〉といわれるドイツでは,近代的なカルテルが1862年にブリキ産業で結成されているが,19世紀末までには石炭,鉄鋼,化学(苛性カリ,窒素,リノリウム,製塩など),セメント,ねじ,ガス・コークスなどの産業でカルテルが結成されている。その多くはシンジケートの形態をとるものであったが,1893年に結成されたライン・ウェストファーレン石炭シンジケートは,西部ドイツの石炭生産のほとんど大部分を支配する強固なカルテルであり,この時期のカルテルの動向を代表するものであったといえよう。 イギリスでもギルド組織から発展した先駆的カルテルが早くから結成されている。…
…ドイツでは,カルテル,コンツェルン形態の独占組織が発達し,とくに鉄鋼業において典型的に現れた。ティッセン,ドルトムント,ヘルデ,ヘッシュ,クルップなど,炭鉱・運輸・製鉄・機械部門を結合し,銀行資本と癒着したコンツェルン形態の金融資本がライン・ウェストファーレン石炭シンジケート(1893)や全国粗鋼カルテル(1904)を組織した。やや遅れて1900年代には,イギリスにおいても集中が進み,フランス鉄鋼業もカルテル化した。…
※「ライン・ウェストファーレン石炭シンジケート」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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