ライン・ウェストファーレン石炭シンジケート(読み)ラインウェストファーレンせきたんシンジケート(英語表記)Rheinisch‐Westfälisches Kohlensyndikat AG

世界大百科事典 第2版の解説

ラインウェストファーレンせきたんシンジケート【ライン・ウェストファーレン石炭シンジケート Rheinisch‐Westfälisches Kohlensyndikat AG】

ライン・ウェストファーレン地方の石炭業を支配した画期的なドイツの最有力カルテル。いわゆる〈大不況〉のもとで1878年以降石炭業にはさまざまなカルテルが生まれたが,90年ころライン・ウェストファーレン石炭業のカルテルを組織する販売会社が5社あい次ぎ設立された。そのうちコークス・カルテルを除く(のち参加)4社が業界の大立者キルドルフE.Kirdorfの指導のもとで結集し,93年98の参加企業の出資による株式会社の形でカルテル統括機構であるライン・ウェストファーレン石炭シンジケートが成立した。

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世界大百科事典内のライン・ウェストファーレン石炭シンジケートの言及

【カルテル】より

…〈カルテルの母国〉といわれるドイツでは,近代的なカルテルが1862年にブリキ産業で結成されているが,19世紀末までには石炭,鉄鋼,化学(苛性カリ,窒素,リノリウム,製塩など),セメント,ねじ,ガス・コークスなどの産業でカルテルが結成されている。その多くはシンジケートの形態をとるものであったが,1893年に結成されたライン・ウェストファーレン石炭シンジケートは,西部ドイツの石炭生産のほとんど大部分を支配する強固なカルテルであり,この時期のカルテルの動向を代表するものであったといえよう。 イギリスでもギルド組織から発展した先駆的カルテルが早くから結成されている。…

【鉄鋼業】より

…ドイツでは,カルテルコンツェルン形態の独占組織が発達し,とくに鉄鋼業において典型的に現れた。ティッセン,ドルトムント,ヘルデ,ヘッシュ,クルップなど,炭鉱・運輸・製鉄・機械部門を結合し,銀行資本と癒着したコンツェルン形態の金融資本がライン・ウェストファーレン石炭シンジケート(1893)や全国粗鋼カルテル(1904)を組織した。やや遅れて1900年代には,イギリスにおいても集中が進み,フランス鉄鋼業もカルテル化した。…

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