ラエトリ遺跡(読み)ラエトリいせき(英語表記)Laetoli

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ラエトリ遺跡」の意味・わかりやすい解説

ラエトリ遺跡
ラエトリいせき
Laetoli

タンザニア北部のエヤシ湖に近く,オルドバイ峡谷から南へ約 40kmの位置にある遺跡。1970年代にメアリー・リーキーの率いる調査団により 376万~346万年前の鮮新世地層から,豊富な脊椎動物化石とともに猿人顎骨などの化石が発見された。この遺跡で出土した猿人化石は,すべてアウストラロピテクス・アファレンシスに分類されている。1978~79年には火山灰層の上に残された猿人の足跡が発見され,直立二足歩行の最も古い証拠となっている。また更新世後期の地層からはンガロバ人と呼ばれる古型のホモ・サピエンス頭蓋も出土している。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

少子化問題

少子化とは、出生率の低下に伴って、将来の人口が長期的に減少する現象をさす。日本の出生率は、第二次世界大戦後、継続的に低下し、すでに先進国のうちでも低い水準となっている。出生率の低下は、直接には人々の意...

少子化問題の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android