ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ラックスネス」の意味・わかりやすい解説
ラックスネス
Laxness, Halldór Kiljan
[没]1998.2.8. アイスランド,レイキャビーク郊外
アイスランドの小説家。 17歳で処女作『自然の子』 Barn náttúrunnar (1919) を著わす。諸国を遍歴し,ルクセンブルクではカトリックに改宗したが,アメリカに3年間滞在し,そこでの社会的不公正に憤って滞米の終り頃社会主義者となり,政治活動を行う。圧迫された農民や漁民の生活を題材として,鋭い風刺を盛り,古いサガの伝統を継承する大作を次々に発表した。代表作『サルカ・バルカ』 Salka Valka (1931~32) ,『独立の民』 Sjálfstætt fólk (34~35) のほか,歴史小説『アイスランドの鐘』 Íslandsklukkan (43~46) など。 52年スターリン賞,55年ノーベル文学賞受賞。短編,戯曲,詩,評論の分野でも活躍。
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