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ラムダ・ロケット Lambda rocket

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ラムダ・ロケット
Lambda rocket

東京大学宇宙航空研究所が開発した全段固体燃料を使用する観測ロケットカッパ・ロケットに続くもので,次のミュー・ロケットへと引継がれた。ラムダ2型は2段式,3型と 3H型は3段式,4S型は4段式で,いずれも第1段ブースタとして,直径 73.5cmのエンジンを備えている。2型は 1963年に2機が鹿児島県内之浦基地から打上げられ,高度 410kmに達した。 64年からは3型が飛び,初めて 1000kmをこえる高度に達した。続いて,3型を改良した 3H型は 67年2月に高度 2100kmまで上昇し,初めて内側バンアレン帯の観測に成功。 3H型は 70年9月までに6機打上げられ,銀河X線宇宙塵,イオン組成など宇宙空間の観測に威力を発揮した。続く 4S型は全長 16.5m,最大直径 73.5cm,重量 9.4t。軽量小型のわりに推力の点ですぐれたロケットで,4S型5号機は,70年2月 11日,内之浦基地から打上げられ,初の国産衛星「おおすみ」を軌道に乗せることに成功した。以後,日本の科学衛星打上げはミュー・ロケットに引継がれた。

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