宇宙塵(読み)うちゅうじん(英語表記)cosmic dust

  • うちゅうごみ〔ウチウ〕
  • うちゅうじん ウチウヂン
  • うちゅうじん〔ウチウヂン〕
  • 宇宙×塵
  • 宇宙塵 cosmic dust

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

(1) 宇宙空間に散在する微粒物質。大きさは種々で,恒星間にあるものは低温度の巨星大気新星超新星の放出ガス中でつくられ,光の波長程度のものが多く色超過の原因となる。また宇宙の雲は暗黒星雲として観測される。太陽系内では,彗星分解によって生成されるものや,流星として現れるものがある。大きなものは小惑星の末席連なり,小さな微粒子は気体分子につながるとみられる。
(2) 隕石など地球上に落下する他の天体の微細な破片陸上では土と混ざって見分けにくいが,深海底では陸地から運ばれる粘土などが少なく,堆積物にはかなりの量の宇宙塵が混ざっている。近年深海底の堆積物の年代と厚さから,その堆積する速さが 1000年に 1mm内外できわめて遅いことがわかった。また,地球上に落下する宇宙塵の量は数万年前から今日まであまり変化がなく,1日 1万t内外という説がある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディアの解説

ふつうは,恒星空間に存在する固体の微粒子,すなわち星間塵のことをいうが,地球に突入して流星となったり,あるいは黄道光などとして見える微小な塵を指すこともある。→星間物質

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典 第2版の解説

宇宙塵という言葉はかなりいろいろな意味に用いられている。恒星間空間での散光星雲などに見られるような星間塵を指す場合もあり,また惑星間空間ですい星などからはき出され,地球に突入して流星となるような物質,また黄道光などとして見えるような微塵を指す場合もある。また19世紀以来,深海底に堆積している土の中から発見された直径数十μ程度の球状の塵が宇宙起源のものと考えられ宇宙塵と呼ばれた。 近年,ロケットジェット機気球などを用いて大気圏外あるいは高層大気中から,さらに極地の氷雪や雨水の中などから宇宙起源の塵を検出する試みがいろいろ行われている。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 銀河面に沿って分布する固体ちり状の微小な星間物質。恒星からの光を吸収し、散乱する。流星などの比較的大きい天体を含めていうこともある。〔英和和英地学字彙(1914)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典内の宇宙塵の言及

【宇宙環境】より

…実際の人工衛星の飛行高度は,低いものでもその近地点高度は150km程度だが,熱圏を飛行する場合には,同様に大気による抗力を受け,また大気の流れの影響も受けるため,徐々にエネルギーを失っていき,最後には濃い大気に突入する。
[宇宙空間での人間活動と宇宙環境]
 宇宙空間での人間活動に関する環境を考えるとき,人間の永久居住は20年または30年後の研究課題であるから,太陽活動の変動までを考慮する必要は当分なく,現実的な問題となるのは紫外線,X線,宇宙線,宇宙塵,無重量状態などである。紫外線は生物の皮膚に紅斑を生じさせたり結膜炎を発生させる原因となり,有人宇宙船の飛行高度では人間の皮膚が太陽からの紫外線にさらされると,地上の10~50倍の速度で紅斑ができるといわれるが,宇宙船および宇宙服の窓材料を適当に選べば,紫外線を宇宙船内の人間まで通過させなくすることは容易である。…

※「宇宙塵」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

妨害運転罪

2020年に施行された改正道路交通法で新設された罰則。他の車の通行を妨げる目的で、車間距離の不保持、急ブレーキ、幅寄せや蛇行運転、対向車線からの接近や逆走をするなどの10の違反行為を妨害運転と定義して...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

宇宙塵の関連情報