日本大百科全書(ニッポニカ) 「ラングハンス」の意味・わかりやすい解説
ラングハンス
らんぐはんす
Carl Gotthard Langhans
(1732―1808)
ドイツの建築家。シュレージエンのランデスフートに生まれ、ブレスラウ(ブロツワフ)近郊で没した。1768年イタリア、1775年オランダ、イギリス、フランス各地を研究旅行。この間ブレスラウ宮(1766~1773)の造営にあたり、1775年以来シュレージエンで建築監督官を務めた。1788年ベルリンに招かれて建築監督長官に任ぜられ、フリードリヒ・ウィルヘルム2世の命によりブランデンブルク門(1788~1791)、シャルロッテンブルク城およびポツダム宮の各劇場(1788および1795)などの造営を行った。作風は古代様式に倣っている。息子フェルディナントCarl Ferdinand(1782―1869)も建築家で、とくに劇場建築を多く手がけた。
[野村太郎]