リバイバル(その他表記)revival

翻訳|revival

デジタル大辞泉 「リバイバル」の意味・読み・例文・類語

リバイバル(revival)

[名](スル)復活復興蘇生の意》
一度すたれたものが、見直され、再びもてはやされること。再評価。再流行。「60年代のヒット曲がリバイバルする」「リバイバル映画」「リバイバルブーム」
演劇などの再演。映画の再上映。テレビ番組の再放送。「リバイバル公演」
キリスト教で、信仰原点に立ち返ろうとする運動。18世紀英国のJ=ウェスリーによるメソジスト運動、1870~1890年代のD=ムーディによる全米的大衆伝道などの例がある。信仰復興。
[類語](1復活蘇生再生起死回生更生回復回天蘇る生き返る再興中興復興復旧復元還元復調復帰カムバック再起返り咲く息を吹き返す

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「リバイバル」の意味・読み・例文・類語

リバイバル

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] revival )
  2. キリスト教で、信仰復興、宗教復興の意。信者の信仰が励まされ、未信者が信仰に導かれること。また、そうした宗教運動の起こること。
    1. [初出の実例]「其時分に東京には奇体な現象があって、それを名けてリバイバルと云ふたのです」(出典:後世への最大遺物(1897)〈内村鑑三〉一)
  3. 古い映画、演劇、流行歌などを、再び上映・上演すること。「リバイバルソング」
    1. [初出の実例]「マロウと合同して沙翁劇リヴァイバルを企て」(出典:欧米印象記(1910)〈中村春雨〉紐育雑記)
  4. 一度、顧みられなくなったものが、また見直されること。再評価。
    1. [初出の実例]「昨年は、いわゆるリバイバルで古典的なもの、〈略〉凝った装飾ふうなデザインがよろこばれたようです」(出典:夜を待つ人(1963)〈菊村到〉冷たく甘く)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「リバイバル」の意味・わかりやすい解説

リバイバル
りばいばる
Revival of Religion
Revivalism

宗教学上、広義には宗派における熱気を伴う信仰復興の意。狭義には、プロテスタントにおける、大ぜいの人々を一か所に集めて説教を行い、聴衆をその場で深い回心にまで導こうとする福音(ふくいん)主義運動のこと。説教者のメッセージは悔い改めと神の恵みを求めて叫ぶ比較的簡単なもので、大衆はある種の高揚状態のなかでそれに答えるように回心する。説教の方法はさまざまであるが、アメリカ西部でのキャンプ・ミーティングの場合のように、熱狂的、暴力的なものになることも少なくなかった。その影響はとくにアメリカで大きく、メソジスト、バプテストの発展を促す一方、伝統的カルビニズムが後退する一因ともなった。アメリカ中を巡回したホイットフィールド、大都市での福音運動を成功させたフィネー、ビジネスの方法や聖歌隊を導入したムーディ、ラジオやテレビなどのマスコミを組織的に利用したビリーグラハムなどが、その代表的指導者として有名である。

[野村文子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

音楽用語ダス 「リバイバル」の解説

リバイバル[revival]

古い音楽のスタイルが、何かのきっかけで再び流行すること。

出典 (株)ヤマハミュージックメディア音楽用語ダスについて 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android