リバイバル(読み)りばいばる(英語表記)Revival of Religion

日本大百科全書(ニッポニカ) 「リバイバル」の意味・わかりやすい解説

リバイバル
りばいばる
Revival of Religion
Revivalism

宗教学上、広義には宗派における熱気を伴う信仰復興の意。狭義には、プロテスタントにおける、大ぜいの人々を一か所に集めて説教を行い、聴衆をその場で深い回心にまで導こうとする福音(ふくいん)主義運動のこと。説教者のメッセージは悔い改めと神の恵みを求めて叫ぶ比較的簡単なもので、大衆はある種の高揚状態のなかでそれに答えるように回心する。説教の方法はさまざまであるが、アメリカ西部でのキャンプ・ミーティングの場合のように、熱狂的、暴力的なものになることも少なくなかった。その影響はとくにアメリカで大きく、メソジストバプテストの発展を促す一方、伝統的カルビニズムが後退する一因ともなった。アメリカ中を巡回したホイットフィールド、大都市での福音運動を成功させたフィネー、ビジネスの方法や聖歌隊を導入したムーディ、ラジオやテレビなどのマスコミを組織的に利用したビリーグラハムなどが、その代表的指導者として有名である。

[野村文子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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