日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
リー(Vivien Leigh)
りー
Vivien Leigh
(1913―1967)
イギリス、アメリカの映画・舞台女優。インドのダージリンに生まれる。パリのコメディ・フランセーズとロンドンの王立演劇学校に学び、ロンドンの舞台に立ち、イギリス映画に出演した。弁護士と結婚後、妻あるローレンス・オリビエと恋に落ち、彼を追ってハリウッドへ行ったとき、『風と共に去りぬ』(1939)の主役スカーレット・オハラにスカウトされ、アカデミー主演女優賞に輝いた。『哀愁』(1940)、『アンナ・カレニナ』(1948)などでも、たぐいまれな美貌(びぼう)と確かな演技力をみせ、『欲望という名の電車』(1951)でふたたびアカデミー賞を獲得した。ブロードウェーの舞台では『十二夜』と『トバリッチ』が著名。オリビエとは1940年に結婚、59年に離婚。54歳で肺結核のため、ロンドンで死亡した。
[日野康一]
『アン・エドワーズ著、清水俊二訳『ヴィヴィアン・リー』(1980・文春文庫)』