日本大百科全書(ニッポニカ) 「ルアペフ火山」の意味・わかりやすい解説 ルアペフ火山るあぺふかざんRuapehu Volcano ニュージーランド北島中部、トンガリロ火山群の南端にある活火山。標高2797メートルで同島の最高峰。安山岩質の成層火山で、1861年を皮切りに約50回の噴火記録がある。山頂の火口湖で噴火し、1945~46年には溶岩円頂丘(溶岩ドーム)が新しく生じた。51年には冬期の噴火で大泥流が発生して進行中の列車を襲い、死者約150人を出した。69年にも大泥流発生。75年、87年にも小爆発し、96年以降も火口湖で噴火し、マグマ水蒸気爆発を繰り返している。トンガリロ国立公園に属する観光地で、冬もスキー客でにぎわう。[諏訪 彰・中田節也] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例