ルドニツキ(読み)るどにつき(英語表記)Adolf Rudnicki

  • 1912―1990

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ポーランドの小説家。『どぶねずみ』(1932)でデビュー。また『愛されぬ女』(1937)は、人間の内面的葛藤(かっとう)を美しい筆致で描いた傑作である。第二次世界大戦中はワルシャワで地下活動を行い、1944年のワルシャワ蜂起(ほうき)にも加わった。戦後、短編集『生ける海、死せる海』(1952)などに収録されたポーランドにおけるユダヤ人の悲劇をテーマにした数多くの作品を発表、叙情的自然主義の作家と評された。ほかに、エッセイ集『青いカード』(1956~67)、地下出版された評論『百年前ドストエフスキーが死んだ』(1984)などがある。[吉上昭三・長谷見一雄]
『尾崎義・木村彰一編『世界短篇文学全集10 北欧・東欧文学』(1963・集英社)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

児童相談所

子供の福祉に関する相談に応じ,援助などを行なう行政機関。児相と略称される。児童福祉法に基づき,都道府県と政令指定都市に設置が義務づけられている。運営は厚生労働省の局長通知,児童相談所運営指針にそって行...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android