『新約聖書』六番目の書で、「ローマ人への手紙」とよばれる。パウロが晩年近く(55ころ)コリントからローマのキリスト教会あてに書いた手紙である。彼は早くから未知のこの教会を訪問することを望んでいたが、スペイン伝道に赴く途中でそれを実現しようと企てた。この手紙は訪問の準備のためのもので、彼の神学的自己紹介である。彼の他の手紙に比べ、論述は網羅的かつ体系的。人は信仰のみにより救われるとする彼の持論が強調されるほか、イスラエルの不信仰にもかかわらず、神はイスラエルに与えた約束に誠実であり続けるとする見解のような、他の手紙にはない重要な内容が含まれている。後世に与えた影響がきわめて大きく、アウグスティヌス、ルター、K・バルトなどから重要視された。
[佐竹 明]
1 多数の語を集録し、一定の順序に配列して一つの集合体として、個々の語の意味・用法、またはその示す内容について記したもの。語のほかに接辞や連語・諺なども収める。また、語の表記単位である文字、特に漢字を...