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ワイナモイネン Vaïnamoïnen

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ワイナモイネン
Vaïnamoïnen

フィンランドの叙事詩『カレワラ』の主人公の英雄。大気の乙女イルマタルの子として海中で生れ,波に運ばれて8年間海上を漂って暮した末に上陸して,当時まだ裸であった大地に木を生えさせ,農業を始めた。 700年以上も母の胎内にいたため,生れたときから老人で,そのため若い娘たちに嫌われて,求婚には何度も失敗を重ねたが,非常な知恵者で,魔法と音楽にすぐれ,カレワラ (フィンランド) の土地に多くの恩恵を施した。彼の最大の盟友は鍛冶屋のイルマリネンで,敵はポホヨラを支配する主婦ロウヒである。ポホヨラに再度にわたり遠征し,その途中でカンテレと呼ばれる竪琴を発明し,イルマリネンがロウヒのためにつくった宝物のサンポを盗み出し,これに対するロウヒの復讐からカレワラを守り,またあるときは,死者の国ツオネラを訪問して,そこからまた無事この世に帰還した。最後には,魔法の歌で自分のためにつくりだした銅製の小舟にただ1人乗り,フィンランドの人々に歌と竪琴を残して,歌いながら海のかなたの遠い土地へ去っていったといわれる。

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