ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ロウヒ」の意味・わかりやすい解説 ロウヒLouhi フィンランドの叙事詩『カレワラ』のなかで活躍する魔女。北方の陰鬱な地方ポホヨラの支配者だが,美しい娘をもち,これをカレワラ (フィンランド) の鍛冶の名手イルマリネンに妻として与え,秘宝サンポを制作させた。しかしこの宝物は,カレワラの詩人で英雄ワイナモイネンとイルマリネンによって盗み出され,彼らとあとを追ってきたロウヒが激しく争い合ううちに,粉々にこわれてしまったので,怒ったロウヒはその後,カレワラに悪疫や猛獣を送ったり,太陽と月を捕えて世界を暗闇に陥れるなど,さまざまの仕業によってワイナモイネンを悩ませたとされる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by