ロウヒ(その他表記)Louhi

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ロウヒ」の意味・わかりやすい解説

ロウヒ
Louhi

フィンランド叙事詩カレワラ』のなかで活躍する魔女北方陰鬱な地方ポホヨラの支配者だが,美しい娘をもち,これをカレワラ (フィンランド) の鍛冶の名手イルマリネンに妻として与え,秘宝サンポを制作させた。しかしこの宝物は,カレワラの詩人で英雄ワイナモイネンとイルマリネンによって盗み出され,彼らとあとを追ってきたロウヒが激しく争い合ううちに,粉々にこわれてしまったので,怒ったロウヒはその後,カレワラに悪疫猛獣を送ったり,太陽と月を捕えて世界を暗闇に陥れるなど,さまざまの仕業によってワイナモイネンを悩ませたとされる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

関連語 項目

普及版 字通 「ロウヒ」の読み・字形・画数・意味

秕】ろうひ

雑草

字通」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android