ヲンネナイ(読み)をんねない

日本歴史地名大系 「ヲンネナイ」の解説

ヲンネナイ
をんねない

アイヌ語に由来する地名。本来は河川名であるが、コタン名としても用いられた。天保郷帳には「シヤリ持場」のうち「ヲン子ナヱ」とみえ、当地一帯は近代に入り能取のとろ村に包含された。仮名表記は「ヲンネナイ」(蝦夷人物誌)、「ヲン子ナイ」(「廻浦日記」「西蝦夷日誌」など)のほか「ヲン子ナヘ」(行程記)、「ヲネナイ」(協和私役)もある。


ヲンネナイ
をんねない

アイヌ語に由来する地名。本来は河川名。当地一帯は近代に入り当縁とうぶち村に包含された。仮名表記は「ヲンネナイ」(谷「蝦夷紀行」、板本「東蝦夷日誌」)、「ヲン子ナイ」(「東行漫筆」、玉虫「入北記」、「蝦夷日誌」一編、「廻浦日記」)のほかには異表記をみない。語義は「蝦夷日誌」(一編)に「大沢と訳する也」とある。谷「蝦夷紀行」に山と山の間の「小沢をヲンネナイといふ」(寛政一一年六月一八日条)とあり、「蝦夷日誌」(一編)には「此辺沼多くして皆此間をとをる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android