ヴァイキング(その他表記)Viking

翻訳|Viking

山川 世界史小辞典 改訂新版 「ヴァイキング」の解説

ヴァイキング
Viking

8世紀から11世紀にかけてヨーロッパ各地を荒らし回ったスカンディナヴィア出身の海賊たちのこと。同時代の史料ではノルマンヌス(ノルマン,「北の人」の意)と記されている場合が多く,現在もしばしばノルマンと同義で用いられている。9世紀に繰り返された彼らの激しい西ヨーロッパ襲撃,略奪は,カロリング朝王権の衰退拍車をかけ,小領主城主が割拠する戦乱の世の到来を促し,西ヨーロッパ社会に大きな影響を与えた。彼らの一部は,10世紀初め,ノルマンディに定住し,ノルマンディ公国をつくった。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

旺文社世界史事典 三訂版 「ヴァイキング」の解説

ヴァイキング
Viking

8〜11世紀に原住地スカンディナヴィアおよびユトランド半島からヨーロッパ各地に移動したゲルマン人一派ノルマン人の別称
Vikは「入り江」の意。農耕漁業に従い,航海術に長じ,北海・バルト海沿岸に略奪をかねた商業活動を展開するとともに,ヨーロッパ各地に移動・定住した。

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