山川 世界史小辞典 改訂新版 「ヴァンダル」の解説
ヴァンダル
Vandal
東ゲルマンの一部族。48年頃オーデル川,ヴィストゥラ川間のバルティック海沿岸に定住し(原住地はアゾフ海沿岸か),4世紀前半コンスタンティヌス大帝からパンノニアの地を受け,アリウス派キリスト教に改宗した。406年フンに押されて北イタリア,ガリアに入った。さらにイベリア半島に渡ったのち,429年ガイセリックのもとに北アフリカを征服,地中海を制覇してローマをも劫掠した。正統派カトリックを圧迫してローマ人に悪名高い。533年東ローマ帝国(ビザンツ帝国)のベリサリウスに滅ぼされた。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報