20世紀西洋人名事典 「ヴィルヘルムディルタイ」の解説
ヴィルヘルム ディルタイ
Wilhelm Dilthey
1833.11.19 - 1911.10.1
ドイツの哲学者。
元・ベルリン大学教授。
ビーブリヒ近郊モースバハ生まれ。
ハイデルベルク、ベルリン両大学で哲学、神学、歴史学を学んだ後、1866年バーゼル、’68年キール、’71年ブレスラウ、’82年ベルリンの各大学において哲学教授を歴任した。ヘーゲル、新カント派の理性主義に反対して「生の哲学」の樹立を提唱し、世界観学、精神科学の基礎づけを行った。ディルタイの思想は弟子のシュプランガーらによって継承され、現代の哲学的解釈学に多大な影響を与えた。主著に「精神科学における歴史的世界の構成」(1910年)などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報