ヴィシー政府(読み)ヴィシーせいふ(その他表記)Gouvernement de Vichy

旺文社世界史事典 三訂版 「ヴィシー政府」の解説

ヴィシー政府
ヴィシーせいふ
Gouvernement de Vichy

第二次世界大戦中の1940〜44年,フランス中部の保養地ヴィシーを臨時首都として成立したフランスの政権
1940年6月22日フランスの対独降伏後,7月10日には国民議会が第三共和政憲法を廃止し,ペタン元帥に統治立法・新憲法起草の全権を与えた。彼は国家主席として新憲法を発布し,国民議会を停止して権威主義的な政策の実現をめざしたが,ドイツからの圧力に屈して占領政策への協力を余儀なくされた。1944年夏,ナチス−ドイツの敗退とともに瓦解し,閣僚は反逆罪で服役した。

出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報

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