一ノ口遺跡(読み)いちのくちいせき

日本歴史地名大系 「一ノ口遺跡」の解説

一ノ口遺跡
いちのくちいせき

[現在地名]小郡市美鈴が丘三丁目など

三国みくに丘陵の弥生時代集落遺跡を代表する遺跡。平成元年(一九八九)より発掘調査。当遺跡は南北四五〇メートル・東西一九〇メートル、約六万平方メートルの広がりをもつ。縄文時代早期の落し穴群や弥生時代後期の住居跡四軒、方形周溝墓一基、古墳時代後期の円墳一基などもあるが、遺跡の特徴を最もよく示すのは弥生時代前期後半から中期の集落で、総計一一九軒の住居跡、二七八基以上の貯蔵穴、四棟の掘立柱建物跡のほか、物見櫓と推定されている掘立柱建物跡、水田から上がって集落に通じる四本の道などがある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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