一之橋町(読み)いちのはしちよう

日本歴史地名大系 「一之橋町」の解説

一之橋町
いちのはしちよう

[現在地名]東山区本町十一丁目

町域は五条通を起点として南へ向かう本町ほんまち(伏見街道)を挟み、北から一一町目に位置(明治二年に本町十一丁目と改称)。北は愛宕おたぎ郡域で、当町から紀伊きい郡となる。町名北端にある一之橋による。

「坊目誌」は開町を慶長年間(一五九六―一六一五)とするが、典拠は不明。寛永一四年(一六三七)洛中洛外惣町数人家数改日記(「半日閑話」所引)に「東福寺門前一橋町」とあり、承応二年(一六五三)新改洛陽並洛外之図にもその名がみえるから、近世初期には町家地であった。延宝二年(一六七四)四方洛外町続之町々小名之覚(荻野家文書)には「壱之橋町」と記され、正徳四年(一七一四)洛外町続町数小名家数改帳(同文書)に「一、拾三軒 東福寺門前一之橋町」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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