一人称民族誌(読み)いちにんしょうみんぞくし(その他表記)first-person ethnography

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「一人称民族誌」の意味・わかりやすい解説

一人称民族誌
いちにんしょうみんぞくし
first-person ethnography

民族誌の実験的試みの一つで,フィールドにおける著者自身の姿,すなわち彼の個人的体験・ショック,それによって導かれた認識論的な反省あるいは彼の文化的バイアスまでをも,民族誌の中心的な部分として記述の中に組み入れる形を取る。現実 (リアリティー) が絶対的な客観的事実ではなく,間主観的に構築されたものであるとする現象学影響を受け,人類学者が異文化理解として提出する現実は,彼がそれを手に入れていく過程の中で形づくられている,という認識に立った試みである。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

収穫年度を2年経過した米。《季 秋》[類語]米・玄米・白米・新米・古米・粳うるち・粳米・糯もち・糯米・黒米・胚芽米・精白米・内地米・外米・早場米・遅場米・新穀・米粒・飯粒・小米・屑米...

古古米の用語解説を読む