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一人称民族誌 いちにんしょうみんぞくしfirst-person ethnography

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

一人称民族誌
いちにんしょうみんぞくし
first-person ethnography

民族誌の実験的試みの一つで,フィールドにおける著者自身の姿,すなわち彼の個人的体験・ショック,それによって導かれた認識論的な反省あるいは彼の文化的バイアスまでをも,民族誌の中心的な部分として記述の中に組み入れる形を取る。現実 (リアリティー) が絶対的な客観的事実ではなく,間主観的に構築されたものであるとする現象学の影響を受け,人類学者が異文化理解として提出する現実は,彼がそれを手に入れていく過程の中で形づくられている,という認識に立った試みである。

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