一体分身(読み)イッタイブンシン

デジタル大辞泉 「一体分身」の意味・読み・例文・類語

いったい‐ぶんしん【一体分身】

《「いったいふんじん」とも》一体神仏が、衆生救済のためさまざまな姿をかりて現れること。また、その神仏。
仏氏の説に―とかいふなるは、我と彼との事なり」〈折たく柴の記・中〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「一体分身」の意味・読み・例文・類語

いったい‐ぶんしん【一体分身】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 「いったいふんじん」とも ) 仏語。仏が世の人を救うために、仮にさまざまな姿をとって現われること。神の場合にもいう。〔名語記(1275)〕
    1. [初出の実例]「思へば伊勢と三輪の神、一体分身の御事」(出典:光悦本謡曲・三輪(1465頃))
  3. 同一の物事もとにして、そこから分かれ出た物事。
    1. [初出の実例]「おふさおふさ。いづれがうっても一たいふんじん。かならずしほふせよむすめ」(出典:浄瑠璃・狭夜衣鴛鴦剣翅(1739)四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む