一体分身(読み)イッタイブンシン

デジタル大辞泉 「一体分身」の意味・読み・例文・類語

いったい‐ぶんしん【一体分身】

《「いったいふんじん」とも》一体神仏が、衆生救済のためさまざまな姿をかりて現れること。また、その神仏。
仏氏の説に―とかいふなるは、我と彼との事なり」〈折たく柴の記・中〉

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精選版 日本国語大辞典 「一体分身」の意味・読み・例文・類語

いったい‐ぶんしん【一体分身】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 「いったいふんじん」とも ) 仏語。仏が世の人を救うために、仮にさまざまな姿をとって現われること。神の場合にもいう。〔名語記(1275)〕
    1. [初出の実例]「思へば伊勢と三輪の神、一体分身の御事」(出典:光悦本謡曲・三輪(1465頃))
  3. 同一の物事もとにして、そこから分かれ出た物事。
    1. [初出の実例]「おふさおふさ。いづれがうっても一たいふんじん。かならずしほふせよむすめ」(出典:浄瑠璃・狭夜衣鴛鴦剣翅(1739)四)

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