一宗構(読み)イッシュウカマエ

デジタル大辞泉 「一宗構」の意味・読み・例文・類語

いっしゅう‐かまえ〔‐かまへ〕【一宗構】

江戸時代僧尼所属宗門から追放されること。

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精選版 日本国語大辞典 「一宗構」の意味・読み・例文・類語

いっしゅう‐かまえ‥かまへ【一宗構】

  1. 〘 名詞 〙 近世、僧尼階級に限って科せられた刑罰一種。その所属の宗門から完全に除籍すること。所属の一派から除籍されても同宗他派にはいることのできる一派構(いっぱかまえ)より重いもの。
    1. [初出の実例]「一宗構配下は袈裟衣を取砂利え下候」(出典:百箇条調書(江戸)一七)

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世界大百科事典(旧版)内の一宗構の言及

【構】より

…日本国外追放を日本国構と称したことなどは前者の例であるが,後期幕府法においては,刑名はおもに追放,払(はらい)の語を用い,立入り,居住制限区域をとくに御構場所(おかまいばしよ)と呼んでいた。一方団体・社会関係からの排除として《公事方御定書》には,僧尼の閏刑で追院,退院より重い一宗構(所属宗旨からの追放),および一派構(宗旨中の所属宗派からの追放)の刑名がある。さらに武家が家中に科する刑罰的処分に奉公構があった。…

※「一宗構」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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