一宮香取神社(読み)いちみやかとりじんじや

日本歴史地名大系 「一宮香取神社」の解説

一宮香取神社
いちみやかとりじんじや

[現在地名]えびの市今西

川内せんだい川南岸の河岸段丘の麓にある。祭神は経津主命。旧村社。真幸まさき院三宮の一で、古くは一之宮香取いちのみやかとり大明神社と称し、飯野いいの郷の宗廟。「三国名勝図会」によると、天智天皇七年(六六八)藤原鎌足の命により勧請されたといい、祭神は斎主命。応保二年(一一六二)と永享二年(一四三〇)に大般若経一部を寄進された。島津忠平(義弘)にも崇敬されて飯野城内へ移され、天正年中(一五七三―九二)日向平定後社殿を新築して神領一三町を付与し、かつ大般若経一部を寄進したという。天正三年には社殿一宇が忠平らを大檀那として造営された(同年八月一一日「飯野一之宮大明神再興棟札」旧記雑録)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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