一方口(読み)イッポウグチ

精選版 日本国語大辞典 「一方口」の意味・読み・例文・類語

いっぽう‐ぐちイッパウ‥【一方口】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 一か所だけについている出入り口。
    1. [初出の実例]「右衛門(ゑもん)馬場の一方口」(出典浄瑠璃傾城反魂香(1708頃)中)
  3. ある事柄について幾つかの意見があるうち、一方だけの言い分。
    1. [初出の実例]「こんな重大な事を一方口(イッパウグチ)で判断したくはありません」(出典:或る女(1919)〈有島武郎〉後)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android