デジタル大辞泉 「一穂」の意味・読み・例文・類語 いっ‐すい【一穂】 1 1本の穂。2 炎・煙などを穂に見立てていう語。「獄内には―の灯ともしびだも無ければ」〈鉄腸・南洋の大波瀾〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「一穂」の意味・読み・例文・類語 いっ‐すい【一穂】 〘 名詞 〙① 一つの穂。〔崔融‐代皇太子賀嘉禾表〕② 穂と形の似ているもの一つ。灯火や細く立ち昇る煙などにいう。[初出の実例]「人煙一穂秋の村僻(さ)かれり、猿の叫び三声暁峡深し〈紀長谷雄〉」(出典:和漢朗詠集(1018頃)下)「座賞の人に影を添へて孤燈一穂(イッスヰ)の光を奪ひ、終に間の壁へ這上(はひのぼ)る」(出典:浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉一)[その他の文献]〔盧綸‐送張成季垂楊詩〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例