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南洋 ナンヨウ

デジタル大辞泉の解説

なん‐よう〔‐ヤウ〕【南洋】

日本の南方、特に太平洋の赤道付近の海洋とその洋上にある島々総称。第二次大戦後はほとんど用いられない呼称
末の中国で、江蘇省以南の沿海諸省の総称。

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百科事典マイペディアの解説

南洋【なんよう】

この語はいろいろな意に用いられるが,日本では第1次大戦後の日本委任統治領南洋群島(グアムを除く)とインドネシアに属するマレー諸島フィリピン諸島などを総称する名称で,旧南洋群島を裏南洋,マレー諸島を表南洋と区別して用いることもあった。

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大辞林 第三版の解説

なんよう【南洋】

日本の南方の熱帯海域およびそこに散在する島々の総称。第二次大戦前・戦中に用いた呼称。
清末に、通商・外交事務を統轄するため、中国沿海各省を二分したときの、江蘇以南の各省を合わせた呼称。 ↔ 北洋

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

南洋
なんよう

日本では南方のとくに熱帯海域を一般に南洋と総称したが、とくに第一次世界大戦後、国際連盟から統治を委任された旧ドイツ領のマリアナ諸島、カロリン諸島、マーシャル諸島を南洋諸島と称したので、この海域をさして南洋とよぶことが多かった。一方、フィリピン、スラウェシ、ボルネオからジャワ、スマトラにかけてのインドネシアまでを表南洋、外南洋とよぶこともあり、これと区別して前記の委任統治領の南洋諸島を裏南洋とか内南洋ともいった。なお中国では揚子江(ようすこう)以南の海岸地方を南洋とよんだというが、時代によってその呼称の指示する地域は変化していて限定することはできない。日本でもこの呼称は昭和初期には盛んに用いられたが、戦後にはほとんど使用されなくなった。[大島襄二]

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世界大百科事典内の南洋の言及

【東南アジア】より

…西からミャンマー,タイ,ラオス,カンボジア,ベトナムの5ヵ国が東南アジアの大陸部を形成し,マレーシア,シンガポール,インドネシア,ブルネイ,フィリピンの5ヵ国が東南アジアの島嶼部を形づくっている。かつて〈南洋〉ないし〈南方〉と称していた地域を,〈東南アジア〉と呼ぶようになったのは比較的新しく,太平洋戦争後のことである。〈東南アジア〉(あるいは〈東南アジヤ〉)という語自体は,1930年代の末ころから,一部の研究者の間で用いられたことがあるが,一般には普及しなかった。…

【南海】より

…秦の始皇帝のとき前214年に南方を征服し,今日の広州に南海郡をおいたのは,そこが南海への連絡口だったからである。のちには南シナ海の南部からインド洋にわたる海域を南洋と称し,広州または泉州(福建省)から南に伸ばした一線によってこれを東西に分け,東洋,西洋といった。【日比野 丈夫】。…

※「南洋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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