朝日日本歴史人物事典 「一色藤長」の解説
一色藤長
生年:生年不詳
戦国・安土桃山時代の武将。室町幕府近習一色晴具の子。京都生まれ。従五位下式部少輔。永禄6(1563)年には幕府御供衆。同8年将軍足利義輝が横死し,その弟一乗院覚慶(義昭)も興福寺に幽閉されたが,藤長は細川藤孝らと計ってこれを脱出させた。その後義昭と共に近江,若狭,越前と流寓するが,同11年9月の義昭入京によって将軍近習に復活する。天正1(1573)年7月義昭が織田信長に追放されて以降は再び義昭と共に流寓し,毛利氏のもとに客将となる。金地院(以心)崇伝はおいに当たる。
(今谷明)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報