日本歴史地名大系 「一里渡し」の解説 一里渡しいちりわたし 秋田県:山本郡二ッ井町荷上場村一里渡し[現在地名]二ッ井町荷上場荷上場(にあげば)村と秋田郡小繋(こつなぎ)村(現二ッ井町)を結ぶ米代川の渡し。羽州街道は荷上場村で藤琴(ふじこと)川と籠(かご)山の南端畜生(ちくしよう)坂(のち郭公(かつこう)坂・后(きみまち)坂と称す)にさえぎられ、舟で次の駅場小繋村へ渡った。その間が約一里であったため、一里渡しといわれた。天和元年(一六八一)の御領内道程(羽陰史略)に「荷上場札場より畜生坂通小繋札場まて三十五丁三十一間、荷上場より小繋札場まて川辺通十七丁二十三間、内十二丁四十三間川道」とある。前者は藤琴川の浅瀬を横断し、畜生坂を登る場合であり、後者は米代川によって畜生坂の下を行く場合で舟に乗る区間が一二町余であった。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by