一銭一厘(読み)いっせんいちりん

精選版 日本国語大辞典 「一銭一厘」の意味・読み・例文・類語

いっせん‐いちりん【一銭一厘】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「一厘」は一銭十分の一 ) きわめてわずかなこと。
    1. [初出の実例]「方正謹直で壱銭一厘の私もなかったが」(出典:社会百面相(1902)〈内田魯庵〉ハイカラ紳士)

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四字熟語を知る辞典 「一銭一厘」の解説

一銭一厘

きわめてわずかなこと。

[使用例] 方正謹直で壱銭一厘の私もなかったが[内田魯庵社会百面相|1902]

[使用例] けれども国家の与うべき報酬は、一銭一厘たりとも好悪によって支配さるべきではない。必ず優劣によって決せらるべきである[夏目漱石*文芸委員は何をするか|1911]

[解説] 「一厘」は一銭の十分の一。

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